肥満になるには、遺伝的要因と環境的な要因とが2つ揃う必要があります。なので、たとえ遺伝的に肥満になりやすい体質だとしても、環境的要因を改善すれば、肥満になることはありません。ここでいう環境的要因というのは、食事と運動のことです。つまり、食事を改善し適度な運動をしていれば、肥満になることありません。
それでは、なぜ太るのでしょうか。太っている人には、3つのタイプがあるそうです。太るタイプによって、ダイエットのしかたが違います。あなたは、どのタイプなのでしょうか。
肥満には3つのタイプがある。 お米やパンなどを食べると、栄養素として吸収された糖質が中性脂肪に変わり脂肪細胞に取り込まれ、そして蓄えられます。脂肪細胞に取り込まれた中性脂肪は、体内で必要に応じて分解されエネルギーとして再利用されます。中性脂肪は、合成と分解を繰り返していますが、エネルギー源である糖質が余ってくると、どんどん蓄積され溜まってしまいます。それが肥満の状態です。
身体の脂肪細胞を構成しているのは白色脂肪細胞です。中性脂肪は、この白色脂肪細胞に詰め込まれています。中性脂肪を取り込んだ白色脂肪細胞の状態によって、肥満は次のような3つのタイプに分けられます。
1.過形成性肥満
過形成性肥満というのは、白色脂肪細胞の数が増えるタイプです。
2.肥大性肥満
肥大性肥満というのは、白色脂肪細胞の数は増えませんが、一つ一つの白色脂肪細胞のサイズが大きくなるタイプです。
3.連合性肥満
連合性肥満というのは、過形成性肥満と肥大性肥満とが混合しているタイプです。つまり、白色脂肪細胞の数が増加するとともに、サイズも大きくなります。
あなたは、どのタイプですか。 それでは、自分がどのタイプなのかが気になりますよね。簡単に言って、次のような状況だと考えられます。子供のころから太っていた方は過形成性肥満、若いころは普通の体型であったのに、大人あるいは中年になって太りだしたという方は肥大性肥満だと考えられます。そして、子供のころから太りだし、大人になってさらに太ったというような方は、連合性肥満だと考えられます。
どのタイプであっても、脂肪細胞の数が減ることはありませんが、食事量を制限し運動しさえすれば、中性脂肪が燃焼し、脂肪細胞のサイズが小さくがなります。どちらにしても、脂肪細胞のサイズを小さくしなければ、肥満を改善することはできません。そのためには、中性脂肪をためることなく減少させなければならないのです。
痩せるためのキーワードは、中性脂肪を減らすことです。
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